中国では中秋の名月にあたる日に『月餅(げっぺい)』というお菓子を食べます。
この時期、百貨店・スーパー・ケーキ屋さんにはたくさんの種類の月餅が並べられ、値段は日本円で千円から1万円位まで様々。月餅だけ入っているかと思いきや、大きな化粧箱にワインやグラス、紹興酒が入っているものも。ハーゲンダッツにもアイスクリーム月餅なるものが販売されます。
こちらの習慣ではお世話になっている人や、経営者から社員にも贈るようで、毎年かずはどれにしようかと悩んでおります。日本で言うお中元・お歳暮みたいなものでしょうかね。
上海の観光名所に『静安寺』というところがあり、そのお寺の横に、ある時期だけ小さな窓の前に行列が。毎年「何であんなに行列がぁ?」と車から眺めていたのですが、今年とうとう並んでみました。なんとこれが『期間限定販売の月餅』だったのです。
いざ私の番になりメニューを見ても何の味だか???思わず後に並んでいたおばちゃんに「どれがおいしい?」と尋ねたら、たくさんのおばちゃん達が一斉に「これおいしい、これまずい」と口々にお答えが・・・。店員さんには口頭で注文せねばならなく、おいしいと言われたものを指差しておばちゃん達の発音を真似て無事購入。
月餅はお饅頭のようなしっとりした皮のものやパイ生地のようなサクッとした皮のものがあり、ここのはパイ生地皮。中の餡は小豆・梨・胡麻・かぼちゃ・・・といろいろあり、少し粉っぽい感じはするけれどもまぁまぁのお味です。
買えた喜びもありましたが、おばちゃん達とのやり取りが楽しく、来年もまた行ってみようと思いました。
食べ物を通して感じることの出来る、おいしく楽しい中国の習慣です♪